模型が趣味で写真も好きで、息子が生まれた頃に初めてデジカメを買ったのでそろそろ20年近く色々と撮ってきた事になります。
霧島食育研究会の活動で本格的に料理写真を撮るようになり、そこで物撮りの基本を勉強しました。
最近は鹿児島モデラーズコンベンションに参加するようになり、模型の撮影も増えてきました。一生懸命組み立てた模型も、経年劣化は避けられず、塗装が退色したり、部品が破損したり。
なので完成した模型をきちんと写真で記録して残すのは、大事な事だと思います。
模型などの物撮りのポイントはカメラの性能よりも照明と背景です。
そんな時にネットで見かけた撮影ボックス、早速真似して使ってみたら、これがいい感じ。
100円ショップダイソーの自作棚のコーナーにあるワイヤーラック、その中にワイヤーではなく半透明シートの棚板があります。これが小型の照明ボックスに最適な大きさで、左右と上側のシート3枚と接続用のジョイントも合わせて500円未満で購入できて、組み立ても1分程度。
背景紙も文具店などで厚めで広めの色紙をボックスの大きさに合わせて切り出してテープで貼っただけです。
物撮りの照明の基本は点光源ではなく、面光源。
要するに光源・照明の発行面積を広げて、柔らかい光で被写体を包む事です。
照明ボックスの左右からLEDライトでライティングすると、半透明シートで一度光が拡散され、発行面積も広がり、被写体を包むように光が回るようになるわけです。
照明は市販されているLEDライトや蛍光灯ライトで十分です。この時気をつけなければならないのが、同じ種類のライトを使う事です。人の目には同じに見えても、光源の種類が違うと色を正確に再現するのが難しくなります。
白熱電球だと熱を持ちすぎて危険だからやめましょう。
背景紙は黒が一番使いやすいようです。100円ショップでもいろんな紙が売っていますが、ペラペラの紙だと折り目が付きやすく、使いにくいので、多少厚みがあった紙を用意した方が良いようです。床と背景がくっきりしないように緩やかなカーブで設置しましょう。
レフ板も紙でもできますが、100円ショップの白のカラーボードを適当な大きさに切って、二枚をテープで繋いでやると使い勝手の良いミニレフ板が完成です。
レフ板は実際に被写体に向けて光が十分に回らない部分を探しながら、角度を調整してやると良いです。
撮影時は広角側だと遠近感が強調されて、被写体が歪んで写ってしまうことがあるので、多少ズームします。この時、背景紙の外側が写り込まないように気をつけましょう。
ポイントを整理します。
物撮りはカメラにお金をかけるより、照明まわりから。
点光源ではなく面光源で。
背景は極力シンプルに。
小型レフ板で陰を起こす。
この100均照明ボックスは霧島市国分のマルタカ屋模型店さんに置かせてもらっています。評判も上々です。
撮影のモデルはモデコン仲間のくぼっちゃさんのMG1/100GMでした。
模型の撮影に興味がある方の参考になれば幸いです。